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中田翔内野手の札幌ドーム天井直撃打

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 Web上には日刊スポーツの記事で「仰天中田、日本人初札幌ドーム天井直撃打」なんてのがあります。 URLは https://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20110521-778876.html です。 記事によれば、「打球は左翼へ高々と舞い上がり天井の最高部(地上から68メートル)付近に直撃」(上記日刊スポーツWeb記事)とあります。驚きますね。で、ちょっと調べてみましょう。 実は、わたしは、種々の投球速度とバットスウィング速度における打球計算をしています。投球速度が150km/h、バットスウィング速度が130km/hの条件での打球データが次の図です。この打球の中では最高高度が66mでした。ほんの少し札幌ドームの天井の最高高さには届いていません。 そこで、バッティング時の条件をほんの少し変えて高さが68mになる打球を算出してみました。もちろん、中田選手の打球とも異なるのでしょうが、少なくとも、こうした打球がシミュレーションで計算できることを示しています。ちなみに、投球ボールがバットに衝突するbバット上の位置がわずかにずれていたり、バッターの立ち位置、更には、投球ボールがどの程度ホームベースに近づいたところでインパクトを行うかなどの条件のいずれも、ほんの少し違っていたりしても打球の軌跡は大きく異なってきます。もちろん、投球の軌跡がほんの少し違っても同じです。実際のバッティングではシミュレーションのように再現することは困難なのです。すなわち、札幌ドームの天井に打球を直撃させようとしても、再現は極めて困難であることでしょう。「日本人初札幌ドーム天井直撃打」って、やはり中田選手は持っているなあというわけです^^

浜風

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夏の日中の甲子園球場は浜風が吹くので、ライト方向の打球が伸びないと言われているようですね。 実際には風速も風向も変化しているでしょうし、条件を設定することも困難ですが、参考として、風がライト方向とレフト方向への打球にどの程度の影響があるかを計算してみました。 早速ですが、下の図を見てください。風速はいずれも3m/s、時速で言えば10.8km/h、ランニングをしたときに感じるぐらいの風速で、顔に風を感じる程度の軽風という条件です。 風向(***参照)はセンター方向を北として55°、1塁側ファールラインよりちょっとファールグラウンド側からホームベースに向かって吹いてくる条件です。ライト側の飛球は無風条件でホームランになるのですが、想定通り風が吹くと失速しています。風速3m/sなんてよくありそうですけど結構影響があるのですね。 さて、同じ風速・風向の条件でレフト側のフライはどうなるかなと思いましたら、ちょっと意外でした。フェンスに防球されてぎりぎりホームランにはならなかったフライがホームランになるかと思いきや、風に流されて、やはり失速しています。 で、それではということで、風速は同じ3m/sですが、風向を145°にしました。145°というのはホームベースから見ると、ちょうどレフト方向へ吹く、まさしく追い風です。結果は下の図を見てください。さすがに、こちらは打球が伸びて見事ホームランになりました。風の影響はなかなか難しいですね^^ ***風向(ふうこう、「かざむき」とも。英: wind direction)とは、風が吹いてくる方向のことである[1][2]。 例えば「北風」は、北からこちらへ向かって吹いてくる風のことである[2]。風向は一般的に南、南南西、南西などといった16方位で表す[1]が、国際式の風向は、真北を基準に東が90度、南が180度といったように時計回りに表す360方位を使っている。無風状態で方位が定まらない場合は0で表す。(Wikiより)

フェアとファール

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 野球では、打球がファールラインギリギリを飛んで行って、フェアになるかファールになるかではらはらすることがあります。本記事では、1塁側および3塁側のそんな打球をシミュレートしてみました。 いずれも、1塁側および3塁側のそれぞれのベースのわずかフェアグランド側を飛んで行き、ひとつはファールラインの内側、すなわちフェアグラウンドに跳ね返ってからファールラインを超えて、ファールグラウンドに転がる 打球1 と、外野のファーラインの外側、すなわち、ファールグラウンドに跳ね返って、ファールグラウンドに転がる 打球2 をシミュレートしました。 野球のルールでは 打球1 はフェア、 打球2 はファールとなると思います。早速見てみましょう。 Fig1は、1塁側および3塁側のそれぞれの方向の 打球1 および 打球2 の平面図です。 いずれの打球も1塁側および3塁側のそれぞれのベースのわずかフェアグランド側を飛んで行き、ファールグラウンドに達しています。分かりにくいので、拡大してみましょう。 それぞれの打球は、1塁側および3塁側のそれぞれのベースのわずかフェアグランド側を通過しているのが分かると思います。 それでは、それぞれの方向の打球の詳細を見てみましょう。 まずは1塁側打球から 続いて3塁側打球 です。いずれも、打球が着地してから更にフェアグラウンドから逸れていくようですね。これは、打球の回転が影響しているのでしょう。 今回の打球は、随分、バッティング条件を調整してようやく探し出しました。バッターの立ち位置、インパクト位置、スタンス角度、バットにボールがあたる位置などです。実際の野球選手の技術ってすごいものだとつくづく思いました^^